別館「今夜もここにゲイがいる。」

Podcast「今夜もここにゲイがいる。」配信者コーギィによる旅行記とか。

2019/03/04〜03/19ポルトガル・スペイン旅②ワルシャワからバルセロナ経由でリスボンへ

前回はこちら↓

japancorgay.hatenablog.com

 

ポーランドワルシャワの宿にて早朝起き上がり、寒くてまだ暗いうちに空港へ向かいました。ポーランド航空の機体に乗り込みスペインのバルセロナの空港へと向かいます。

 

 

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スペイン、バルセロナのエルプラット空港。

スペインに降り立った瞬間、暑い。ワルシャワは冬みたいな寒さだったのにスペインは半袖で十分なくらいでした。

 

 

 

この空港から、ポルトガル航空という会社の機体に乗り換えて旅のスタート地点、リスボンへと向かいます。

 

搭乗時刻まで数時間ありましたが、バルセロナ市内へ観光に出るほどの時間の余裕はなく、大人しく空港で時間を潰して過ごしていました。

 

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自販機のコーヒー

空港っていいですよね。誰もそこに根付いていない感じがして、とても流動的で。気楽です。

 

 

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奥に見える搭乗口から乗り込む。

 

ベンチに座りながら、なんとはなしにおなじみのゲイ向け出会い系アプリを開いてみると、「Airport Fun」とか「quick toilet fun」とかそういう名前でプロフィールを登録している人がかなり近距離に数十名ほど居たのが印象的でした。

 

きっと、何かが起きるのでしょう。乗り継ぎの数時間の空き時間をつぶす方法として、空港から出ずに欲求を消化できる何かが、イベントがきっと起こるのでしょう。

 

何かはわかりませんが。ええ。私はじっとベンチに座って、Podcastを聴きながらぼーっとコーヒーを飲んでいました。

 

 

搭乗がはじまり、わらわらと人が集まり始め、列を成していきます。

ポルトガル航空だからか、ポルトガル語を話している地元のひとらしき利用客が多く見受けられます。

 

ポルトガル航空の機体はテレビもなく、コンパクトな機内でした。

私は旅行帰りの家族連れに挟まれる形で、ひとりで座っていました。

 

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ポルトガル航空の機内食。食べかけで失礼。

そこまで長くないフライトでしたが機内食で軽食が出てきて驚きました。

ケールとツナのラップサンド、チーズ、クラッカー、アーモンドチョコレート、パックジュースが出てきました。ラップサンド美味しかったです。後からわかりましたが、ポルトガル料理ではケールがよく使われるそうです。

 

家族連れが私を挟んでポルトガル語で会話しはじめたので、拙いポルトガル語で席を交換しようか提案してみましたが、優しく断られました。

どこから来たの?と聞かれ、日本からですよと答えたら、なにやら早口のポルトガル語で楽しそうに話されていたお母様が印象的でした。

 

 

 

バルセロナからリスボンはすぐでした。

 

リスボンのポルテラ空港に着いたのは3月5日の夜でした。

 

こじんまりとした空港ですがおしゃれで小綺麗な空港でした。どことなく全てが控えめなところもポルトガルっぽさが感じられます。

 

空港から電車に乗って、宿へと向かいます。

リスボン滞在中、今回はAirbnbで借りた宿に泊まりました。

 

駅の階段を登ると街頭が少なめであたりは暗く、宿がどこだかわかりません。

Airbnbのアプリに表示されている宿の住所を、道ゆく人に見せながら「Onde?(どこ?)」という数少ない知っているポルトガル語を駆使しながら、ようやっと到着しました。ありがとう見知らぬおばちゃん。

 

入るとAirbnbのホストのプロフィール写真とは違う男性が英語で対応してくれて、一通りの説明をしてくれました。キッチンとトイレバスはホストらも使うが私も自由に使っていいこと、私のベッドルームはここなこと。など。

 

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ダブルサイズくらいのベッドと一人用ソファがある小部屋が私のスペース。

 

Airbnbのアプリのチャット機能で事前にやりとりしていた人とは違う人だったので、この人はどこにいるの?と聞いてみたら、彼とは一緒に住んでいて、彼はいま仕事に出ていていないから僕が対応するよ、とのこと。

 

おや?

 

説明を受けながら部屋内を見渡して見ると、壁にかかったたくさんの写真が目に入りました。いま私に説明をしてくれている男性と、Airbnbホストのプロフィールに写っている写真の彼が仲良さそうに二人で写っている写真。イタリア、パリのエッフェル塔、アフリカのサバンナ、どっかのビーチなどで撮られた写真が、世界地図を模した作品の周りに飾られています。

おやおや?

 

暖炉っぽい装飾の上の棚に乗っているハートが描かれたメッセージカードの横にも写真があります。二人が南極みたいな氷河で一緒に笑い合っている写真。

 

もしかして私は偶然、ゲイカップルのおうちに泊まることになったのかもしれません。このとき初めて気づきました。

なんという、引き寄せの法則というか、引力というか。はるばる離れたTOKYOのゲイが値段と立地で選んだ宿のホストがたまたまゲイカップルだとは。

 

 

 

結局、この宿には4泊滞在したのですが、最後まで彼らにゲイカップルなのかどうか質問することはできませんでした。まあ、単なる一時的な旅人がそこまで踏み込むことでもないかもしれません。あわよくばPodcastのゲストに出てくれないかなとか考えたりもしましたが...。

もしかしたら、本当に仲の良いヘテロセクシュアルの二人が一緒に住んでいるだけだったかもしれません。

 

 

ちなみに、キッチンの棚の上には2羽のインコが飼われていました。

 

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キッチン上部棚上にインコのフリースペースが。

 

キッチンで皿に自分で作ったパスタを盛っていると、インコの羽毛がはらりはらりと上から舞い落ちてきて、皿を避けることに尽力したのも今では良い思い出です。

 

そんなこんなで、やっと旅のスタート地点に到着しました。

今夜はこのまま荷物を下ろしてぐっすり眠り、明日から観光旅行がはじまります。

 明日はリスボン市内観光や、ベレン地区、ジェロニモ修道院などに向かいます。

 

 

つづく