別館「今夜もここにゲイがいる。」

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2019/03/04〜03/19ポルトガル・スペイン旅⑥ロカ岬へ、そしてカスカイス観光リベンジ

前回はこちら↓

japancorgay.hatenablog.com

 

2019年3月8日。今日はユーラシア大陸最西端の岬、ロカ岬へ向かいます。

 

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ここから、ここです。

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宿のキッチンから見えた日の出

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朝焼けに染まるリスボンの街並み

 

リスボンの街からロカ岬への行き方は複数ありますが、私は、昨日行ったカスカイス駅の近くのバスターミナルまで行き、そこから出ているロカ岬行きのバスを利用します。

 

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左下、Cascais駅近くのショッピングモール下にロカ岬行きのバス停がある。

 

電車を乗り継ぎ、バス停からバスにゆられること数時間。

 

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ロカ岬行きバスのバス停。カスカイス 、シントラ、ロカ岬を巡回しているバス路線があります。

画像上の青い看板、403号線がロカ岬とその近郊の街であるカスカイスとシントラを周回しているバス路線です。

 

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403号線の路線図。カスカイスでもシントラからでもどちらからでもロカ岬には行けます。

 

そして、またバスに揺られること数時間、ロカ岬、Cabo da Rocaのバス停に着きました。

 

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ロカ岬のバス停の時刻表。

帰りのバスの時刻も一応チェックしておきます。カスカイス、シントラ、ロカ岬を周回できるチケットが15ユーロで買えます。シントラには奇抜な外観で有名なお城があったのですが、特に興味がなかったのでロカ岬と、昨日雨で残念だったカスカイス観光をリベンジする日にすることにしました。

 

 

バスを降りて、バス停から少しだけ離れて歩いていくと、こんな風景。

 

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ロカ岬が見えてくる。

遠くに見えるのはロカ岬の記念碑です。

 

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水平線しか見えない。このずっと向こうにアメリカ大陸があるはず。

 

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ロカ岬の記念碑。

この記念碑には、ポルトガルの詩人カモンイスの詩の一編が刻まれています。

「ここにて地が果て、海が始まる。」といった内容です。

 

 

思えば遠くへ来たもんで。感慨に浸ります。

 

そこそこ有名なスポットなので観光客もそぞろ歩きしています。観光地なのに、そこまで混雑はしていません。そこにポルトガルらしさを感じさせられます。地味というか。

 

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岬を進むと一応、柵はあります。(途中からなくなります)

 

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こんな地の果てにも咲く花がある。

 

 

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柵を頼りに岬の先へと進みます。晴れて欲しいな。

 

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ゴツゴツした断崖絶壁が続きます。ロカ岬のロカは「ごつごつした岩山、rock」の意味。

 

 

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振り向くと大草原。遮るものがないので潮風が四方八方から吹き付け、少し肌寒いくらいです。

 

 

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遠くに見える灯台

 

 

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岬の端っこまで来ると、柵さえ無くなります。降りたければどこまでも降りれます。落ちれます。

 

足を滑らして落ちたら、転がるおにぎりよろしく、すってんころりんで海にポシャンです。

 

 

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振り向くとロカ岬の記念碑がもうあんなに遠くに。少し晴れてきた。

 

 

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柵がなくなるので直接見下ろせる断崖絶壁

ロカ岬の断崖絶壁、高さは140メートルくらいあるそうで、まさに崖です。

 

 

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晴れてきたので、海の青の色の違いがはっきりしてきます。

 

 

地の果て、と詩人が言うようにまさに大陸の果てに来たんだなと感じさせられる広大な場所でしたが、そんな場所でも当たり前のように植物たちが生きていました。

 

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独特な形状の植物。

 

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見たこともない、名前も知らぬ植物ばかり。

気の向くまま、岬の端っこぎりぎりまで歩みを進めていくことにしました。

 

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少し降りただけで怖くなる崖。

 

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整備された道などはないので、ただ慎重に崖を降りていく足。

 

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崖の岩に座って昼飯。自販機で買ったクッキー。と水筒に入れてきた熱いコーヒー。

 

 

崖の途中、座り心地の良い岩を探して、昼ごはんを食べていたらだんだんと天気が良くなってきました。青空がひろがっていき、周囲の色がはっきりと、より鮮やかになっていきます。

 

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ロカ岬の崖っぷちと、この旅の為に新調したニューバランスのスニーカー。

 

晴れたロカ岬は、圧巻でした。これこそが本来の岬の色なのだと思う、そんな自然の色鮮やかさが目に焼きつきます。海の碧と緑の蒼、空の青色に大地の赤。雲の白。

 

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晴れてきたロカ岬は大変気持ちの良い場所で、ずっと座っていられる岩もあります。

 

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晴れてからがロカ岬の真骨頂です。

 

崖っぷちに満足して、晴れてきたのでさっき来た道を戻り始めます。

 

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柵アゲイン。

 

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もはや意味のない危険標識。子供でも超えれる高さの柵です。

 

晴れている下で見る記念碑は先ほどとは違って見えます。

 

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晴れた青空とロカ岬の記念碑。

 

晴れて気分が良くなったのか、先ほどは気がつかなかったものにも目が向きます。他にも記念碑がありました。遠くには灯台が見えます。

 

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なんの記念碑かは不明。

 

灯台が気になったので行ってみることにしました。

 

道中で出会いが。

 

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ユーラシア大陸最西端にもネコチャァンがいました。

この猫が人懐っこく、見知らぬ薄味顔のアジア人にもすり寄ってきました。

 

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自分の体を私の脚にすり寄せてくる、色々とわかっているネコチャァン。めんこい。

 

 

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ロカ岬の灯台。中には入れない。

私、もっと早く産まれて、灯台守りを生業として生涯を終えたかったわ。

 

 

 

 

 

 

 

思いもよらずネコチャンなどとの出会いもあり、自然の雄大さも満喫できたロカ岬訪問でした。

 

バスに乗って、次はカスカイスに戻ります。昨日の雨土砂降りで寒いカスカイスにリベンジです。この晴れた陽気なら、リゾート地として有名なカスカイスの街も、本来の魅力を見せてくれるでしょう。

 

バスに揺られること数時間後。

 

 

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カスカイス駅近くの小さなビーチ。昨日来たのと同じビーチに見えない。

 

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本当に昨日来た、同じカスカイスだろうか。光る海が眩しいです。

 

あまりに晴れたビーチが心地良かったので、しばらく砂浜で寝転んでただ海を眺めていました。

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靴なんて脱ぐよね。こんな晴れたビーチなんだから。

 

あまりに太陽が暖かく、波音が心地よく、潮風が涼しいので、このビーチで30分ほど、バックパックを枕に寝落ちしました。

その数十分だけの睡眠の結果、翌日顔が真っ赤になりました。日焼けです。

 

 

 

このビーチ、昨日も来た同じビーチなのですが、近くにレストランがあって、そこのプライベートビーチのような小さなビーチなんですね。そして、運良く、その近くのレストランから飛んでいるWi-Fiにアクセスすることができました。ネットがタダで使い放題のビーチです。うかつですね、ポルトガル。そこがいいのですが。

 

晴れた気候に気を良くした私は、ここのビーチのWi-Fiを使いインターネットにアクセスし、ゲイ向け出会い系アプリで、運良くカスカイス現地在住のゲイ男性と会う約束を取り付けました。

 

起き上がって、30分後に会おうというその男性に指定された場所に向かいます。

歩いて数分のところにある、別のビーチでした。

 

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ビーチを眺めながら、ペドロ(仮名)を待ちます。

 

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頭の中では童謡の「待ちぼうけ」が流れています。ある日せっせと野良稼ぎ〜♪

そこへウサギ(ペドロ:仮名)が とんで出て〜♪

ころり転げた 木の根っこ(ペドロの所有するベッドルーム)〜♪

 

 

頭の中で童謡の「待ちぼうけ」と「めぐりあい」が流れているままに、潮風を感じて待っていたらペドロ(仮名)が近づいてきました。サングラスをして、身長が190cm以上はある彼は、笑顔が素敵でひょうきんな顔をしていました。日本の渋谷に行ったことがあり、ゴジラを知っているとか、不動産稼業をしているとかそういう話をビーチでしました。

 

その話の中で、ペドロ(仮名)が持っている不動産のうちのひとつに、もともとは城の城壁だったところを改修工事してつくられた部屋があるとかで、その部屋を見に来ないかという話になりました。

 

わかりやすいですね。

 

未成年はこういう大人についていってはいけません。

 

私?

 

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ペドロ(仮名)がおごってくれたヨーグルトジェラート

 

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ペドロ(仮名)が所有する元城壁を改修したアパートメントの一室。

 

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壁が城壁。十字に空いた穴は、もともと偵察したりそこから弓矢を射ったりしていた穴だとか。

 

ひょいひょいついて行きました。

 

ひょいひょいついていった結果、城壁に触り、おまけにペドロ(仮名)のでっけーベッドでペドロ(仮名)の城壁(仮名)にも触ったり、一通りのことを済ませました。

 

詳細は控えます。

 

 

 

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情事を済ませた後、夕陽に染まり始めるカスカイスの街並み。

 

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夕陽に染まるカスカイス。見晴らしの良い高台をペドロ(仮名)が教えてくれました。

 

 

 

ペドロ(仮名)と別れ、夕焼けに染まり始めるカスカイスの街をぶらつき、ビーチの砂を素足で最後にもう一度楽しんだあと、リスボンの街に電車で戻りました。

 

 

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この日の夕飯。自炊。キッチンの上には相変わらずインコ。

 

ロカ岬にも行けて、晴れて美しいリゾート地であるカスカイスもリベンジできた、良い日でした。

 

 

明日はいよいよリスボンを離れ、今度はユーラシア大陸最「西南」端の岬である「サン・ヴィンセント岬」を訪れるために、ラゴスというポルトガル南の街へと移動します。

 

 

つづく