2017/03/04ドイツ旅行⑦ベルリンへ
前回はこちら↓
ドレスデンで目覚めました。爽やかな朝日が差し込みます。
滞在していたホステルをチェックアウトしたあと、昨日見たドレスデンの電車が集まっている駅が気にかかっていたので見に行きました。
さて、今日はドイツのゲイタウンことベルリンに向かいます。
向かうのはお馴染みFlixbusという中長距離バスで。
10:00出発のバスに乗り込みました。
FlixBusでベルリンに行くと、まずZOBと呼ばれるベルリン・セントラル・バスステーションというところに着きます。
このベルリンセントラルバスステーションは、いわゆるベルリンの見所などの観光地が集まったエリアからは少し離れた、西の方にあります。
そのため、バスから降りたあとは地下鉄を使ってベルリン市内中央部へと向かう算段です。
S-bahnという地下鉄のMesse Nord駅からKaiserdamm駅へ向かい、そこからPotsdamer Platz(ポツダム広場)」へと向かいます。
この日の記憶が曖昧なのですが、絵画館と教会に行ったようです。
このポツダム広場から近いベルリン美術館の一角にあります絵画館へと向かいます。
ベルリンについてまず思ったのは、都会。東京の新宿みたいに看板とか広告とかで氾濫としている様子ではないものの、人の往来の多さや、高いビルが立ち並ぶ感じが都会らしさを感じさせます。
また、地下鉄駅の階段を上ってすぐ目に入ってくる街中の壁などに描かれたグラフィックアートや、ピアスをバチバチに開けた若者、髪の色がピンク色の女性、古い煉瓦造りの建物をリノベしてカフェにしたような路面店。なんだか、これまで回ってきたドイツの都市とは全く異なる雰囲気が漂っています。
古い建物と新しい建物が同じくらいの比率で存在して、古い建物も新しい用途で使われている様子。そして、歩き回っている人々が自由な感じ。なんだか街そのものが「自由」な空気感をまとっているようでした。
ベルリンはゲイシーンが熱い、先端的な街である、というバイアスが事前にかかっていたからでしょうか。
絵画館ことGermaldegalerieはポツダム広場から歩いてすぐのところにあります。
なぜこちらの絵画館に行ったのか。
まず、美術館にはクロークやロッカーがあるので私の重いバックパックが預けられること。そして、ここにはフェルメールの作品『真珠の首飾りを持つ女』など有名な絵画や、私の好きな宗教画が展示されているからです。
館内はほとんど混雑しておらず、国際学生証を発行していた私は安く入館できたので、落ち着いてかつ穏やかな気持ちで見て回ることができました。私は日本にいるときも、ディズニーランドなどの遊園地に行くより美術館や博物館に行く方が好きです。
こちらの絵画館は展示数も多くて、ベンチも多くて、見所がたくさんありました。
こちらはあの、海をザバーと分けて脱エジプトをしたモーセです。高校生の頃、この絵画の画像をSNSのアイコンにしていた同級生がいたので記憶に残っていました。
館内は結構広く、全て見て回るのにかなり時間がかかりました。
絵画館を出て、さてこれからどうしようといったところ。実はベルリンで何をするのか何も決めてないのです。ベルリンでは長めに2泊する予定ですが、なんせゲイシーンが盛んと聞いていたので、とにかく街だけでも見ておこうと思ったのです。観光は二の次。
ベンチに座って地球の歩き方を見ていると、いい感じの教会が歩いて行ける距離にあったのでこちらへ向かいました。
カイザー・ヴィルヘルム記念教会です。
比較的都心に突然現れます。
もともと、初代ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世に敬意を表して建てられたロマネスク様式の教会だそうですが、1943年の空襲で、教会内部はほぼ破壊されてしまったそうです。
もともとは、画像のようなモザイク画が全面に施された、それはそれは壮観な様子だったそうです。
教会部分が空襲で破壊されてしまったため、すべて取り壊しか、となったそうですが「戦争の悲惨さを忘れてはいけない」という声から、残った部分はそのままに、教会部分は新しく建築することになったとか。
その新しい教会内部が特徴的で、新たな観光名所として有名になっています。その教会内部がこちら。
入ってみると、薄暗い空間に蝋燭の明かりがぽつんぽつんと見え、正面に構えるこちらの青いステンドグラスに目を奪われました。
約2万枚以上ものステンドグラスを使用しているそうです。
オルガンなどもあって、コンサートが開催されたりもするそう。
教会とくればベンチがあり、静かで、先に述べたように私のような徒歩パッカーの休憩スポットです。この教会内部のベンチに座ってぼーっと長い時間を過ごしていると、まるで深海に沈んでいくようでした。
教会にいる、というより水族館にきているようでした。白く明るいはずの太陽光が、ステンドグラスを通って床や壁部分に、波紋のように反射している様は見事でした。
おすすめなスポットです。ケルンの大聖堂のように観光客でごったがえしている、という感じでもなかったので、ベルリンに行く際は立ち寄ってみることをおすすめします。
さて、教会を出た後は、街を散策しながらホステルへ向かいます。本格的な観光地巡りは明日以降にすることにして、今日はぶらぶらするだけ。
焼いたソーセージにカレー粉とケチャップをかけたベルリン名物を露店で買って食べたり、おしゃれなTシャツ専門店をひやかしたりしながら散策しました。
なんだか、ベルリンは住むのに良さそうです。
以前Podcastで聞いた話で思い出すのは、ベルリンにはアーティストや若者などが集まってくるそうです。ただ、理想的な仕事が見つからず、ベルリンを離れるひとも多いとか。そのため、家賃相場は上昇傾向にあるとか。
私が中学生くらいの頃に好きだったコミック・エッセイストの小栗左多里さん。『ダーリンは外国人』などの作品で有名な方ですが、その方もベルリンに移住されていた経験をエッセイにされていたので、興味深く街並みを見て回りました。確かに、都会特有の自由な空気感があるのに、ゴミゴミと混み合っていなくて住みやすそうだと感じました。
さて、ベルリンで2泊するのはこちら、Pention Reiterです。
主要駅から近かったこと、個室でシーズンオフで安かったことが決め手でした。
チェックインするときにレセプションに一人で座っていた男の人が、タトゥーばりばり、ピアスごりごり、カーリーヘアな短髪の男性ですごくクールにキマッている方でした。そこも、ベルリンっぽい〜と内心にて気分が高揚していたのを覚えています。私もタトゥーいれたい。
廊下が一日中灯りがついておらず真っ暗で、部屋の扉も薄かったですが、広々とした部屋にダブルベッドかセミダブルくらいの大きさのベッドがぽつんと置いてある簡素な部屋でした。必要十分です。
のちに、私はこの部屋にペルシャ人男性ゲイを呼んで致すことになりますが、それはまた次のお話...。
つづく。