別館「今夜もここにゲイがいる。」

Podcast「今夜もここにゲイがいる。」配信者コーギィによる旅行記とか。

2017/03/02ドイツ旅行⑤ライプツィヒ

前回はこちら↓

japancorgay.hatenablog.com

 

誰が読むかわからないこんなしょうもないブログを書くモチベーションが第四回目でもう途切れてきました。

 

ボンを夜に出発し、高速で走る緑の長距離夜行バスで糸がぷつりと切れたように爆睡していたら、いつのまにか到着していました。西ドイツから東ドイツへひとっ走りです。爆睡したおかげで体調が少し回復したかな?

 

11:40ごろにライプツィヒの中央駅に到着しました。

ライプツィヒの第一印象。そこはかとない団地感。なぜ。

 

ライプツィヒは数々のクラシック音楽家ゆかりの地でもあり、二つの有名な教会とバッハ博物館に行くことが今回の滞在の目的です。

 

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若き頃のゲーテ

 

正直、ライプツィヒの街の記憶があまりないのですよね。まあこれを書いている今2021年からすると4年も前のことですが覚えてないのも仕方がないのかもしれません。

 

こちらのゲーテ像は、旧市庁舎裏のナッシュマルクトという広場に立っています。大学生の頃、ゲーテライプツィヒに滞在していたからだそう。

 

書く気力も書く記憶も少ないので、私が好きなゲーテの詩を引用しますね。

 

Wandrers Nachtlied

Über allen Gipfeln
ist Ruh,
in allen Wipfeln
spürest du
kaum einen Hauch;
die Vögelein schweigen im Walde,
warte nur,balde
ruhest du auch!

 

さすらい人の夜の歌 

すべての山の頂きに
安らぎがある
あらゆる梢に
お前は聞くことはない
風の吐息を
鳥たちは沈黙する 森の中で
ただ待つのだ すぐに
お前もまた安らぐのだから!

 

 

シューベルト という作曲家がこちらのゲーテの詩に曲をつけています。拙作Podcast「今夜もここにゲイがいる。」の第五話↓の一番最後

anchor.fm

で私がその歌を歌ったときの音源を載せているので興味があったら御試聴ください。未熟な学生が歌った拙いものですが、当時のことを振り返るといろいろと思い出すものがあります。

 

 

さて、ライプツィヒ観光。疲れている暇はありません。

まず、向かったのは聖ニコライ教会。

 

 

ライプツィヒの二大教会のうちのひとつである聖ニコライ教会。

一体どんな教会なのでしょうか。ググってみましょう。

「後期ゴシック様式の外観に創建当時のロマネスク様式の面影が残る一方、新古典主義様式の内部には教会とか思えないような棕梠の木をかどった列柱が立ち並ぶ。」

ちんぷんかんぷんです。

 

棕梠の木。シュロ、と読むらしい。どうやらヤシの木の仲間のようです。

ほんで、実際に教会内部に入ってみました。こちらです。

 

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シュロの木をモチーフにした柱が並ぶ。少し美味しそうな見た目。

 

確かに、ヤシの木と言われればそれっぽく見えますね。

 

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祭壇

聖ニコライ教会はライプツィヒ市内最古の教会です。また、東西ドイツ分裂時代には、平和のあり方を考える集会、”平和の祈り”が開催される場所としても市民に開かれていたそうです。

 

ドイツをしばらく回ってみて感じるものとして、大抵どこの街にも大きな教会があるなと思いました。教会は、人の往来も少ないので、重たいバックパックを背負いながら歩いて旅を続けている旅行者にとっては、誰にも邪魔されずに、静かに体を休めて座っていられる素敵な場所でもあります。

日本の寺や神社も大抵の街にはありますが、屋内で雨風がしのげて、座って休めて、といったイメージはないですね。

 

 

旅の疲れが少しとれたら、次の行動へ移しましょう。

ライプツィヒ二大教会のうちの二つ目、聖トーマス教会へ向かいます。

 

 

聖トーマス教会。こちらはあの有名な作曲家バッハと深いつながりのある地です。

 

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聖トーマス教会。屋内で無料で座れるだけでありがたさを感じる。

 

バッハことヨハン・セヴァスティアン・バッハが27年間、こちらの聖トーマス教会にて、オルガン奏者兼合唱団の指揮者として活躍したそうです。その間に、数々の名曲が生まれました。ヨハネ受難曲マタイ受難曲なんか。

 

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教会内のステンドグラスにもバッハがいる。

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聖トーマス教会祭壇。意外とこじんまりしている。

トーマス教会というと、トーマス教会少年合唱団も有名だそうです。

もともとあったトーマス修道院が解散し、ルター派の聖トーマス教会となった、と。名を同じくしてトーマス学校というのも児童養護施設からはじまり市立の寄宿学校になり、そこから輩出された少年合唱団も市有のものとなった、そういう歴史もあったようです。

 

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聖トーマス教会内のオルガン

うまくタイミングもあえば、私も少年合唱団とこのオルガンの演奏も聴くことができたのでしょうが、ライプツィヒ滞在は1日限りですのでその機会には恵まれませんでした。

 

 

外に出るとこいつがいました。

 

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バッハ像。

バッハの像です。実はこの聖トーマス教会の近くには、バッハ博物館もあるのです。

 

バッハ博物館には、当時の自筆楽譜や楽器、バッハ家の家系図やその歴史など、バッハにまつわる様々なことが展示されている施設です。

私個人として、バッハがそんなに大好きというわけではありませんが、ここまで来たからには立ち寄るしかありません。外は曇ってて寒いし。ぶっちゃけ、もうこのあたりから旅に疲れ始めてきていました。

 

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バッハ博物館内の当時独特の楽器展示。

 

ふう〜ん、とあったか〜い、を繰り返しながらバッハ博物館の中を見て回りました。

 

博物館をあとにしたらもうライプツィヒでの観光目的はほぼ達成です。

さて、どうしようと思って地球の歩き方をパラついていると、ゲヴァントハウスというのが近くにあるとあったので行ってみることにしました。

 

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ゲヴァントハウス。

ゲヴァントハウスとは、言ってしまえばコンサートホールです。

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の本拠地でもあります。

 

ゲヴァントハウス管弦楽団は、1743年にたった16人の音楽家によって発足した音楽会から始まったそうです。そこから、いわばビジネスとして、商売としてコンサートをしていく、そのはじまりの地でもあります。

 

 

 

 

 

こんなもんでしょうか。旅に疲れ始めていたのか、残っている写真ももうありません。

明日にはドレスデンへ向かうのでそろそろホステルに向かいましょう。

 

ライプツィヒではこちらに泊まりました。

 

ヘンチェル・アパートメンツ Hentschels Apartmentsです。

 

ライプツィヒ中央駅から近かったこと、個室で安くなっていたことが理由でした。トイレとシャワーバスは共有でしたが、大きくて綺麗なバスタブがありました!でも、共有のバスシャワーでじっくりバスタブに浸かることもなんとなく気がひけてしまう気遣いジャパニーズマインドが発生してしまった為に、さっと湯船に使っただけで出たことを覚えています。

 

湯船につかる、っていいですよね。死ぬほどめんどくさいけど。

 

 

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ベッドと机と椅子があるだけのシンプルな部屋。

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旅行中の乏しい食生活が垣間見れる写真。インスタントパスタと水、マルチビタミン

 

さて、暖かい湯船に使ってベッドでぐっすり寝たら、明日は朝早いバスでドレスデンという街へ向かいます。

 

つづく